夫婦間での絶望

命と性の日記〜日々是命、日々是性 | 妻→←夫(5)

この水谷先生のBlogを読んで、7年くらい前のことを思い出した。

当時の私は専業主婦。世間が狭く体調もかんばしくないため、自宅療養と通院の日々。息子はまだ幼いころ。
たくさんの不安があった。
自分の病気のこと、息子の将来のこと、このままでは夫婦生活の基板自体が成り立たないのではないかとの焦燥感。
こんな役立たずの妻を疎ましいと思っているのではないか?
疑心暗鬼と不安と葛藤の日々。

帰ってきてから話をしていると、うつらうつらしている。
疲れているなら明日でいいから、今度の休みでいいからと何度も言うが
「いえ、ちゃんと聞いていますよ…。」と言う。
話始めるといびきをかいている。
明日でいいから、と断りを入れても返事は同じ。
「ちゃんと聞いていますよ…。」

これが何度も続くと「なら、今まで話した内容を言ってみてよ!!」と怒りの感情になり、押し黙る旦那様。
「もう、いいわ…。」と悲しく布団に戻る。甲斐のない努力、徒労に終わる夜。先に進めない苛立ち。眠れない日々。悪化していく病気。

完全に悪いスパイラルにいたと思う。
これが数ヶ月続いた後、私は全てに絶望した。
ありとあらゆることに絶望した。落胆ではなく絶望。

私は生きることに絶望した。そのあとのことはまだ書きたくないが紆余曲折あって、どうにかバランスを取れるところまできた。

疲れているときに無理に話を聞いてくれなくてもいい。
だけど……。
せめて「明日ゆっくり聞くからね。」と断ってくれたらよかったな。